核兵器のない世界と憲法の輝く日本へ
2.13春闘学習決起集会
2月13日、府本部春闘学習決起集会が開催されオンライン含め30人が参加。「被爆80年ーいまこそ核兵器のない世界と憲法の輝く日本へ前進しよう」と題し、原水爆禁止世界大会起草委員長でもある冨田宏治・関西学院大教授が講演しました。
冨田先生は、原爆は人間として死ぬことも人間らしく生きることも許さない兵器であり、被爆者は生涯にわたって心の傷を負い続けている、など核兵器の非人道性を訴えるとともに、昨年の日本被団協ノーベル平和賞受賞は、被爆者に被爆の実相を伝えるため再び立ち上がってくれ、というもので酷な話だと述べました。また、核抑止力の概念を批判し、これが核軍拡競争や先制攻撃の誘惑をもたらすと指摘。国連事務総長やローマ教皇が核抑止力を幻想だと批判し、核兵器の廃絶を訴えてる一方で、日本政府やG7諸国、NATOが核抑止力を支持する立場を取っていると批判。核抑止論を克服するために被爆の実相を伝えることが大事と訴えました。
核兵器禁止条約は当初16カ国から始まった動きが急速に広がり、多くの小国が大国の圧力に屈せず議論と多数決を重ね採択・発効へと進んだ経過を紹介。現在73カ国が批准し、核兵器のない世界に向けてカウントダウンが進んでいるとも。そして、安倍政権以降の軍事費拡大と抑止力強化に突き進む政府を厳しく批判し、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める運動を進め広げ、被爆80年を機に核兵器のない世界をめざす運動を推進しようと呼びかけました。